通関手数料・関税支払い手順
配送方法で関税額は変わりませんが、通関手数料と支払い手順は変わります。
結論
【通関手数料】
・20万円以内 郵便 200円 DHL 1,980円 UPS 無料
・20万円以上 郵便 6,600円 DHL 1,980円 UPS 無料
【支払い手順】
課税価格20万円以上のときはDHLやUPS等の国際宅配便業者が比較的簡単です。複雑なため、詳細は下記記事でお確かめください。
A 課税価格20万円以下かつ関税1万円以下
(1) 郵便が日本に到着
(2) 郵便を税関に提示
(3) 税関から課税額が通知される
(4) 郵便物とともに、国際郵便課税通知書、納付書・領収書が配達される
通関手数料は、200円です。
B.課税価格が20万円以下かつ税金が1万円を超え、30万円以下
1〜3は、Aと同じです。しかし、4から先が変わります。
電話がかかってきます。
・配達希望
・指定された郵便局に自分で取りに行く
いずれかを選びます。
配達希望の時には、Aと同じです。
C.課税価格が20万円以上となったとき
扱いが大きく変わります。やや煩雑となります。そして、日本郵便に通関手続きを依頼したときの手数料が高くなる点がもっとも大きな変更点です。
輸入(納税)申告手続きは、原則として輸入者が行うと法律で定められているために、郵便物は通関交換局に保管されて、輸入者には以下の4点が送られます。
・到着通知
・通関委任状
・通関業務規約
・返信用封筒
自分自身で行うことも可能ですが、負担が大きいので、たいていは日本郵便に委任することとなります。
委任状を返送しますと、輸入者に代わり、日本郵便が輸入申告を行います。
申告が完了すると、納税申告書・納付書、通関業務料金請求書が送られてきます。
これらの支払いを完了しますと、配達局を通して荷物が配達されます。
この代行費用が高額です。
品目が2つまでで6,600円、6つまでで9,300円、7つ以上で12,000円となっています。
配送料が安くてもこの代行費用が非常に高いのが難です。
しかし、委任してしまえば、あとはやっかいなことはないともいえます。
2.DHL,UPS等の国際宅配便業者
原則として、自宅に配達されたときに関税・輸入消費税・代行費用等を受取人が現金で支払います。受取人にとってもっとも手間のかからない方法です。
また、迅速で配送日数は非常に短いです。その理由は以下の通りです。
発送国で荷物を受け付けると、国際宅配便業者は通関に必要なデータをすぐに到着国に送信します。そして、荷物が到着する前に「輸入予備申告」を行い、関税の立替払いをします。つまり、荷物が到着する前に処理可能な通関手付きを完了してしまうわけです。上記の番号順のイメージです。
そのおかげで荷物が到着するとほぼ同時に、税関から輸入許可が出ます。
これが迅速な理由です。
なお、DHLの手数料は1,980円ですが、UPSは2024年4月時点で無料です。